松下直子の猪突猛進、一直線 松下直子の猪突猛進、一直線

松下直子の猪突猛進、一直線

あんちゃん©(株)オフィスあん 代表、の、日々の徒然。

HRアワード2026。

「HRアワード2026」の受賞事例を眺めていて、今年の人事の潮流がよく表れているなと思いました。もちろん、AI、人材配置、研修、360度フィードバック、業務改革など、テーマはさまざまです。

でも、共通しているのは、制度や施策を「導入した」で終わらせず、その先の行動変容や組織成果まで見ようとしていること。

たとえば、
・JTBは、研修を「行動変容確率」という視点で捉え、自己効力感の変化まで測定
・オリックス生命は、人材配置を経験や勘だけではなく、多様なデータから考える
・サッポロビールは、360度フィードバックを経営陣の行動変容につなげる
・JR西日本ヴィアインは、「新しく何かを始める」だけでなく、「やめる仕事」を可視化する

どれも、単に新しい制度をつくったという話ではない。施策 → 体験 → 行動変容 → 組織成果。この流れをどうつくるか。人事の仕事が、制度設計から「組織に変化を起こすこと」へ、さらに一歩進んでいるように感じます。

そして個人的にうれしかったのが、書籍部門の最優秀賞が石山恒貴さんの『人が集まる企業は何が違うのか』だったこと。ちょうど先月、私のニュースレターでも推薦図書として紹介したばかりでした。人が来ない。辞めていく。育たない。動かない。そんな課題を、個人の問題としてではなく、組織の仕組みや「空気」から考える。

2026年のHRアワードを眺めながら、これからの人事にはますます、「何を導入するか」ではなく、「人と組織にどんな変化を起こしたいのか」が問われるのだろうな、と思いました。