松下直子の猪突猛進、一直線 世界放浪記編

松下直子の猪突猛進、一直線 世界放浪記編 松下直子の猪突猛進、一直線 世界放浪記編

あんちゃん©(株)オフィスあん 代表、の、日々の徒然。

World Wanderings

2026年9月24~25日_/メキシコ・シティ@メキシコ

「20th World HR Congress 2026」in Mexico。おそらく世界から1,000名程度の参加中、日本人は一人…っていう状況にもかかわらず、登壇者から「日本」ネタ!を何度か聞きました。一つずつ紹介。

まずはその①コンマリさん。メキシコ人講演者が、“人を動かすストーリーテリング”の成功例としてコンマリを紹介(/・ω・)/
Jesús Cochegrúsさん(ゲームやストーリーテリングを企業の研修・人材育成・顧客体験などに応用してきた人)の演題 “The company and your life as a video game” の中で、彼の話の軸である、「単に情報を教える → 人はなかなか変わらない」「物語・体験にする → 人の感情が動き、行動が変わる」という流れの中で、近藤麻理恵さんは「片づけ」という一見地味な行為を、“人生を変える物語”に変え、世界規模のコンテンツにした事例として紹介されていました。
日本発の考え方・コンテンツが世界でどう翻訳されているか、興味深いね。
※彼のトーク中には、ポケモンやマリオも登場してましたが、ここでは割愛。

その②NINJA!
Amin Toufaniさんの講演で、「NINJA」は日本紹介というより、完全に人材の比喩として使われていました。彼が言う “Ninjas” は、組織の中にいる 少数の突出した人材/変化を起こせる人材 のこと。“Protecting Your Ninjas”!とゆうてました。

ここで日本が具体例として出ているのがソニー。PlayStationの父と呼ばれる久夛良木健(Ken Kutaragi)さんを、最初から組織の本流にいる“模範的人材”ではなく、社内では異端に見える人物を守り、挑戦させた結果、巨大な新事業が生まれたという「Ninja」の具体例として紹介していました。

その③黒澤映画!文化を越えてアイデアが継承・再編集され、新しい価値になるというメッセージです。

Rodolfo Ramírezさんの講演で、黒澤明の映画、とくに『隠し砦の三悪人』が『スター・ウォーズ』に影響を与えた、という有名な例を使って、オリジナリティとは、何もないところから突然生み出すことではない。すでにあるアイデア、物語、技術、文化を借り、組み合わせ、別の価値に変換することなのだと。

日本そのものを語る講演ではないのに、日本の事例が“世界の人事・イノベーションを考える素材”として自然に登場しているのが面白い。

ラスト④は一番「日本人」を連呼していた人(苦笑)、Fons Trompenaarsさんの講演。

友人がスピード違反をして事故を起こしたとき、「法・事実を優先するのか」「人間関係・友情を優先するのか」を問う有名な設問です。米国のように普遍主義が強い文化では、友人であっても事実を証言する方向に寄りやすい。一方、関係性を重視する文化では、友人を守ろうとする選択も出てくる。

ただ、彼が日本の例で面白がっていたのは、その二択ではなくて、「自分が嘘をついて友人を守るのでもない。友人を突き放して事実だけを証言するのでもない。本人に、自分から真実を話すよう促す」という第三の解き方。それが日本なのだと。

「日本人はみんなそう」では全然ないやん…と突っ込みたくもありつつ、日本を「矛盾を統合する知恵」の事例として見ているのだろうね。他にも日本連呼しすぎて、でもまあ、好事例なので嬉しい。

日本がどのように見られているのか、を知ることって大事ですね。