松下直子の猪突猛進、一直線 松下直子の猪突猛進、一直線

松下直子の猪突猛進、一直線

あんちゃん©(株)オフィスあん 代表、の、日々の徒然。

穴。

東京出張4日目。一都営浅草線の車内で見かけた広告。法政大学第二中学校の2026年国語入試問題です。思わず写真を撮ってしまいました。

「穴が空いていたら、困る人がいるだろう。だから埋める。」

養老孟司さんの文章を題材に、仕事とは何か、人の役に立つとは何か、共感とは何か、を考えさせる問題。「穴」とは自分だけではなく、広く外に目を向けて考え、そこで自分は何ができるか・自分は何をすべきか。

でもちろん小学6年生が読むのと、50代の私が読むのでは感じることは違うのでしょう。彼らは何と答えるのだろう。

こういう問いを12歳に投げかける学校のセンスが素敵です。

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他人から見て大きな事を成し遂げた人であっても、最初から大きな事をしようとしていたわけではありません。偉業というのは、意識して達成するものではないのです。

たとえばアフガニスタンの復興に人生を捧げた中村哲さんは、もともとは虫が好きで蝶を求めてアフガニスタンに行ったことで、現地と縁ができました。その後、医者として同国に赴任し、調べていくうちに、問題は個々の患者ではなく、インフラなど現地の環境にあると気づく。そして見捨てられた農地をよみがえらせるためには、水を引かなければと考えて、実行に移すわけです。

(中略)

仕事の本質は、目の前の穴を埋めることです。穴が空いていたら、困る人がいるだろう。だから埋める。その延長線上に偉業があるかもしれないし、ないかもしれない。

ここを理解していない人がとても多いのです。仕事というのはあらかじめ存在しているものだというのは勘ちがいです。そういう勘ちがいをする人はともすれば、上司や会社に「私の仕事を定義してください」などと求めることになる。そんなことは事前に完全に定められるものではないというのが理解できていないのです。

まず存在しているのは「穴」のほうです。需要と言ってもいいでしょう。自分のやりたいことが先にあるのではなく、求められることが先にある。