まなび屋 校長 あんちゃんへの質問
「庵」は「イオリ」と読んで「草ぶきの小さな家」を表します。
『愚管抄』の著者として知られている慈円の歌…
「ひきよせて むすべば柴の 庵にて とくればもとの 野はらなりけり」
「庵」は草木を結ぶなどして作った質素な小屋のことで、僧や世捨て人が仮住まいとしたもの。
だから、「建築する」ではく「結ぶ」といいました。
そこらへんにある柴をかき寄せて結んで作ったら「庵」になる。
もし結び目を解いてしまえばそこらへんには何もない。
庵はあるのかないのか。柴を結べば庵はある。結び目を解けば庵はない。
したがって庵はあるともいえるし、ないともいえる。
庵の存在は「結び」にかかっている。結べばあるし、結ぶまではなかった。結びを解けばなくなる。
学び人たちが卒業後も、この御縁を結んでくださいますようにという願いを込めています。
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